2017年02月02日

葬儀で僧侶へ渡す「お布施」の基礎知識

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

仏教式の葬儀を行う場合は、僧侶を呼んで読経をあげてもらう必要があり、そのとき「お布施」を僧侶へ渡す必要があります。また、同時に戒名を行うことが必要なため「戒名料」といった呼ばれ方をすることもありますが、基本的に戒名料は別のものであり、お布施に含まれる場合もあれば、別にお金を渡す必要がある場合もあります。そしてお布施は、葬儀社ではなく僧侶に直接渡すものであり、式を行う前や後、僧侶へ挨拶をする際などに渡すのが一般的です。

渡し方としては、お盆の上に乗せて渡したり、袱紗(ふくさ:慶弔さまざまな場面で用いられるお金を包む布)の上に置いて渡すなどの作法があります。そして渡す際は、「本日はよろしくお願いします」や「本日は、供養していただきありがとうございます」などの言葉を一言添えるとよいでしょう。相場に関しては、菩提寺(代々に渡りお世話になっているお寺)がある場合は、親戚などに尋ねるとよいと言えますが、そうでない場合は、僧侶を手配してくれた葬儀社に尋ねるのもよいと言えます。

さらに、僧侶へ直接相場を尋ねると「気持ちで結構です」などという答えが返ってくることが多いと言えますが、中にはおおよその目安を教えてくれる僧侶もいます。実際の金額に関しては、地域やお寺との関係などによって変わりますが、関東では20万〜35万円程度が相場で、関西では20万円前後が相場です。そして全体的に見ると、15万〜50万円程度の金額を包むという場合が多いと言われています。