2017年09月01日

高齢化が進み、小規模な家族葬の増加する社会

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親族に友人、知人や職場等の関係者が参列して行われる一般葬に対して近年、葬儀の簡素化が進んでいて、極く親しい親族だけで小規模な形式で行う家族葬が徐々に増えています。これは社会全体で高齢化が進み、80歳や90歳で亡くなると生前の生活では出歩くことも少なくなって周囲の人達と顔を合わせることが殆どなくなっていたり、老人ホームや医療機関等の施設生活が長くなっていると遺族として改めてこうした人たちに参列してもらう必要性を感じなくなってしまうことも影響しているようです。

そこで、親しい親族だけで故人とゆっくりお別れすることになるようですが、外部の人に一切連絡せずに葬儀をするわけですから、後になって連絡をしてほしかったと不満を漏らす人の出ることがあります。そこで、遺族としてはそうした不満のでることが困るので、友人、知人や隣近所の人達にも声をかけて参列してもらい、かつ、シンプルに執り行う形式として一日葬も増えているようです。

一日葬は通夜と告別式を2日間かけて行う一般葬を昼間の1日で行う以外は一般葬と変わらない流れで行われます。喪主や遺族としては参列者への挨拶や連絡等の作業が短くて済ませられる他に、斎場使用料も安く済むメリットがあります。

1日葬で終わらせようとする喪主や遺族には費用を抑えたいと思う気持ちもあるので、声をかける友人、知人や隣近所の人達も限られた人達だけに連絡する傾向が強いようです。但し、参列したい人の中には昼間の1日だけだと仕事や用事があって出られない人のいることがデメリットになります。

従って、葬儀プランを決める際は親族や個人の親しかった人と良く相談して決めた方が後で悔いを残さないで済むことになります。