弔電を送る際には、文面に注意しましょう。ビジネス関連の相手であれば、用意されている文例集から引用しても構いません。しかし、個人的な付き合いのある方にはそのまま使うと味気ない文章になってしまうことがあります。
基本的な文章の形としては、最初に宛名を書き、故人を氏名で名指しせずに宛先の方との続柄を表す敬称を記して遺族にお悔やみを申し上げます。宛名は喪主が基本ですが、友人や知り合いの家族が亡くなった場合は、友人や知人宛にしてもかまいません。
在りし日の思い出で印象深かったことを偲んで、最後に故人の安らかな眠りを祈るという文面で構成します。最終行に自分の名前を入れますが、故人との直接のお付き合いがあまりない場合は、卒業した学校や職場を記載するといいでしょう。
どのような関係で弔電が送られてきたかが分かりやすくなります。文章の決まりとしては、同じ言葉を2度続ける重ね言葉は控えます。再び同じ事柄が起こると縁起が悪いからです。また、死や苦を連想させる四や九の数字や、死ぬや生きるという直接的な表現を避けるようにするといいでしょう。
これらの言葉は忌み言葉と呼ばれ、弔電には相応しくないとされています。ご冥福や成仏とご愁傷様等の言葉は仏教独特の用語ですので、神式やキリスト教を信仰している方には使わないようにしてください。特にキリストの場合は、信仰している方が亡くなった後は神様になるので、お悔やみを申し上げるという文章は相応しくありません。